わかる! 血液検査の意味

なぜ血液検査で肝機能の異常がわかるのでしょうか?

肝臓には、肝細胞・胆管細胞に接するように血液の通り道があります。
それぞれの細胞が血液の通り道に接しているため、肝細胞や胆管細胞に問題が起こると、肝臓内の物質が血液中に漏れ出します。
そのため、肝臓から漏れ出た物質の種類と量(検査値)をはかることで肝機能を検査できるのです。

解説アニメはコチラ!

代表的な肝機能に関する血液検査結果の数値が示す意味を知りましょう!

検査値 基準値
ALT(GPT) 特定健診 30 U/L以下
AST(GOT) 特定健診 30 U/L以下
γ-GT 特定健診 50 U/L以下
ALP(アルカリホスファターゼ) 100~325 U/L
※測定方法により基準が異なります。
総ビリルビン<非抱合型(間接)・抱合型(直接)ビリルビン> 0.2~1.2 mg/dL
総たんぱく 6.7~8.3 g/dL
アルブミン 3.8~5.3 g/dL
血小板 14~34 万/μL
LD(LDH)(乳酸脱水素酵素) 120~240 U/L
コリンエステラーゼ(ChE) 男性 234~493 U/L
女性 200~452 U/L
HBs抗原・抗体 HBe抗原・抗体 すべて陰性(-)
C型肝炎ウイルス抗体 陰性(-)

基準値出典:厚生労働省 標準的な健診・保健指導プログラム【平成30年度版】、株式会社LSIメディエンス 臨床検査検査項目解説

特定健診特定検診の検査項目です。
特定検診とは、健康保険組合、国民健康保険などに対し、40歳以上の加入者を対象に義務付けられている、メタボリックシンドロームに着目した健康診査のことを言います。