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ウイルス肝炎 C型慢性肝炎の診断と治療

診断

血液検査で肝機能の異常(ALT(GPT)AST(GOT)値の異常)が認められ、血液中にC型肝炎ウイルス抗体(HCV抗体)があれば、感染の可能性が高くC型慢性肝炎と診断されます。

無症候性キャリアについて
肝炎ウイルスが血液中にあるにもかかわらず、肝機能の異常が認められない人がいます。この人たちを無症候性キャリアといいます。
この人たちは、職場や地域の健康診断で肝機能が正常と判定されても、将来、慢性肝炎になる危険性をもっています。
C型肝炎ウイルス感染の可能性を確認できるチェック項目を確認し、当てはまる項目がある場合には、血液検査の肝機能数値が正常でも、病院または保健所に相談しましょう。

治療

ウイルス排除を目的とした抗ウイルス療法が基本的な治療ですが、その他、肝庇護療法や瀉血療法と呼ばれる治療法があります。日本肝臓学会が作成した「C型肝炎治療ガイドライン」が提示されており、通常わが国ではこのガイドラインを順守した治療が行われています。