メタボリックシンドロームと肝臓の深い関係
肝機能とメタボの深い関係:からだ編
肝臓の働きは多岐にわたり、アルコールなどの「解毒」はよく知られているところです。しかし、あまり知られていないのですが、肝臓は「代謝」という働きももっています。
「代謝」には、糖の代謝(血液中の糖分を一定に保ちます)や、脂肪の代謝(食べ物からとった脂肪は、小腸で脂肪酸に分解されますが、肝臓ではそれをからだで使える形につくり変え全身に送り出します)などがあります。
何らかの原因で肝細胞が壊れ、肝臓がうまく働かなくなると、糖や脂肪の代謝がうまくできなくなり、高血糖や脂質異常になります。高血糖や脂質異常は、脂肪肝を引き起こし、さらなる肝機能低下をまねくという悪循環に陥ります。
このように、内臓脂肪型肥満に高血糖や脂質異常、高血圧が重なったメタボリックシンドロームと肝機能は、深い関係にあるのです。
このことは、ある調査でも明らかになっています。