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胆石症

概要・病因

胆石は、コレステロールや胆汁の成分などが固まったもので、胆のうや胆管の中に胆石ができる病気を胆石症といいます。
中年以降の太った人、多産の人、女性、美食家、血縁者に胆石症が多い人、コレステロール値が高い人、糖尿病の人などに多くみられ、これらの人は注意が必要です。
また、急激なダイエットをした人、1日中座っていることが多い人なども胆石ができやすいといわれています。

症状・診断

胆石ができても多くは無症状ですが、将来、みぞおち辺りの激しい痛み「疝痛発作」や「胆のう炎」などに進行して、手術が必要になる危険性があります。
また、胆のうがんになる人は胆石をもっていることが多く、胆石は胆のうがんの発生に関係する可能性が疑われています。
胆石の存在は超音波やCTなどの画像検査で調べることができます。
胆石による症状は、あったとしても慣れてしまい異変として気づかない場合もありますが、食後に感じることが多く、次のようなものです。

  • みぞおち右側付近の鈍い痛み
  • みぞおち右側付近の違和感、不快な気分
  • 右肩から背中付近の鈍い痛み、違和感
  • 吐き気・嘔吐
  • 軟便(やわらかい便)
  • 胃薬を使用しても上記の症状が変わらない(よくならない)
  • 発熱・黄疸(ごくまれに)
胆石症

治療

症状のない胆石症では治療の必要はありませんが、胆石が問題を引き起こすようになった場合は、次のような方法で胆石を取り除く必要があります。

腹腔鏡下胆のう摘出術
手術で胆石を胆のうごと取り出します。
体外衝撃波破砕療法
体外から衝撃波を当てて胆石を砕きます。
溶解療法
主にコレステロールでできた胆石を溶かす効果のある「ウルソデオキシコール酸」という薬を服用します。