わかる! 血液検査の意味

エルディー(エルディーエイチ)LD(LDH)(乳酸脱水素酵素)

ポイント
240 U/Lより高い場合、肝障害の疑いがあります。
基準値:120~240 U/L
出典:株式会社LSIメディエンス 臨床検査検査項目解説

解説

<健常時>

LD(LDH)とは、肝臓をはじめ、心臓、腎臓、赤血球などのからだのさまざまな場所でつくられる酵素で、肝臓では通常肝細胞に多く存在し、糖質をエネルギーに変える働きをしています。

<異常時>

LD(LDH)は何らかの異常で肝細胞が破壊されることにより、はじめて血液中に漏れ出します。
その数値が高いということは、それだけ肝臓が障害を受けているという状態を反映しています。進行したがんや気づかれずにいた転移性肝がんなどで上昇することがあります。

関連する主な疾患
ウイルス肝炎|アルコール性肝障害|肝硬変