わかる! 血液検査の意味

エーエルピーALP(アルカリホスファターゼ)

ポイント
高値の多くは、肝障害や胆道疾患の疑いがあります。
基準値:100~325 U/L
出典:株式会社LSIメディエンス 臨床検査検査項目解説
※測定法により基準が異なります。

解説

ALP値健常時

<健常時>

肝臓をはじめ、腎臓などのからだのさまざまな細胞でつくられる酵素で、肝臓では通常毛細胆管膜に多く存在し、胆汁中にも存在します。
乳製品、レバーなどに多く含まれる物質(リン酸化合物)を分解する働きがあります。

ALP値異常時

<異常時>

肝障害により胆汁うっ滞※が生じると、胆汁中に存在するALPが血液中に漏れ出し、数値が上がります。またALPは骨でもつくられているため、成長期の子どもや骨の病気などでも数値が上がります。
この検査は、ときに極めてまれな疾患である、原発性胆汁性肝硬変を見つける手がかりになります。
※何らかの異常で肝機能が低下し、肝臓内の胆汁の流れが悪くなること。また胆管に胆石が詰まった場合にも、うっ滞が生じることがあります。

関連する主な疾患
胆汁うっ滞薬物性肝障害|原発性胆汁性肝硬変|胆石症|胆道閉塞|骨の病気など

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