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ウイルス肝炎 C型慢性肝炎の治療

治療

C型慢性肝炎の治療は次の2つに分けられます。

インターフェロン療法(抗ウイルス療法)
肝炎ウイルスを体内から排除して肝炎を根本から治すことを目的とした治療法で、C型慢性肝炎の治療の第一選択として考えます。
インターフェロン(IFN)という抗ウイルス作用を示す注射剤を用います。
この治療法は、現在、C型慢性肝炎を完全に治す可能性のある唯一の治療法で、約30%の患者さんからウイルスを排除することができます。
またリバビリンという飲み薬を一緒に使用すると、治療効果が増強されます。作用が持続する新しいIFN製剤であるペグインターフェロンとリバビリンとを併用することで、50~60%の患者さんからウイルスを排除することができたという報告があります。
このウイルスを完全に排除すると、肝硬変や肝がんを起こす危険性が大幅に減少します。
肝庇護療法
ウルソデオキシコール酸製剤(内服する錠剤)、グリチルリチン製剤(注射剤)

インターフェロン療法ができない、あるいは効果がないと見込まれる患者さんへの治療法で、肝臓の炎症を抑え、ALT(GPT)AST(GOT)値を低下させます。
なお、肝硬変、肝がんへの進行を抑えることができるとも考えられています。使用される主な薬には、「ウルソデオキシコール酸製剤(内服する錠剤)」と「グリチルリチン製剤(注射剤)」があります。